その2は「間合い」のお話。
動物とやりとりするときは常に「間合い」を意識するようにする。
ここで言う間合いとは動物がストレスを感じる許容範囲量のことを差す。
この間合いには三段階あり、遠い順から「警戒」「逃避」「攻撃」になる。
知らない人が近づくと「警戒」する。
もっと近づくとなんだかやべーから逃げよーと「逃避」する。
もっと突っ込むと、うおー来んじゃねーと「攻撃」になる。
これらの許容範囲のことを考えながら行動するとよい。
例えば、猫さんの場合は「警戒」と「逃避」のギリギリのラインが撮影しやすい。
警戒してこっちの様子を見ているが逃げないという感じ。
例えばカマキリさんだと一気に「攻撃」のラインまで突っ込めば
カマを振り上げ「攻撃」の体勢になってしまうので後は撮り放題。
野鳥なんかだと「警戒」と「逃避」のラインがものすごく広範囲でさらにこの二つが直結しているのでそもそも「警戒」ラインに侵入していることを気がつかせないようにする必要がある。
間合いは動物の種類や個体、周囲の環境やコンディションによって
それぞれ異なり、広くなったり狭くなったりする。
常にその間合いを考えながら行動していくと、それらの間合いが見えるようになってくるし、
生き物の特性に合わせてこれらを逆に利用出来るようになる。
そうするといろいろ応用が利いて、とてもおもしろいと思う。